体育館で器具を設置する際、最も頻発するトラブルが「中央の沈み込み」だ。JVAの競技規則上、ネットの高さはコート中央で正確に測定されなければならない。両サイドのサイドライン上における高さは、規定の高さから2cmを超えて高くなってはならず、かつ両端が同一の高さであることが求められる。
測定専用のゲージバーを垂直に立て、中央部で規定値(例:2.24m)を確保したうえで、サイドバンドの外側に配置されるアンテナの垂直度を確認する。アンテナはサイドラインの真上に位置していなければならず、わずかな傾きがイン・アウト判定の致命的な誤審を招く。支柱のワイヤーを均等に巻き上げ、中央部の張力を一定に保つ作業は、審判員や設営スタッフにとって妥協の許されない職人作業だ。