なぜ中毒者が続出?くだらなすぎて笑えるB級コメディ映画の真髄

なぜ中毒者が続出?くだらなすぎて笑えるB級コメディ映画の真髄

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かつて、テレビ東京の深夜枠や地方局の深夜映画枠でひっそりと放映されていた怪しげな作品群。あの深夜のB級映画の真相とは、テレビ局の編成上、限られた放映権料で穴埋めをするために安価で調達された海外の低予算パッケージでした。しかし、その「誰も真剣に観ていない深夜2時の気楽さ」こそが、視聴者の間で「自分たちだけの秘密の駄作を発掘した」という特別な連帯感を生み出していたのです。

現在、その熱量はストリーミングサービスへと移植されています。とりわけB級コメディのネトフリ配信事情を調査すると、アルゴリズムの推薦機能によって、著名なアカデミー賞受賞作のすぐ隣にチープなSFコメディが平然と並ぶフラットな鑑賞環境が生まれました。映画ジャーナリストの取材分析によると、ユーザーのストリーミング離脱率はシリアスな大作ほど「物語の立ち上がりの遅さ」で高くなる一方、短尺かつ展開が突拍子もないB級コメディは、深夜の「ながら見」において驚異的な完走率を記録しているといいます。

SNS上では、DiscordやXのスペース機能を用いて同時視聴しながらリアルタイムでツッコミを入れ合うコミュニティが日常的に稼働しています。一人で観ると脱力してしまうような珍作も、ネットの集合知と合流することで極上のエンターテインメントへと昇華する――。受動的な鑑賞から「参加型イベント」へのシフトが、現代のB級映画人気を強力に支えています。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。