南海トラフ巨大地震で大阪はどうなる?津波到達と水没の真相

南海トラフ巨大地震で大阪はどうなる?津波到達と水没の真相

南海トラフ巨大地震で大阪はどうなる?津波到達と水没の真相について知っておくべき 理由を厳選して解説いたします。

三陸地方に伝わる「津波てんでんこ」は、津波が来たら家族を探しに戻らず、各自が責任を持って高台へ逃げ、互いの命を信じるという過酷ながらも極めて合理的な防災哲学です。超過密都市である大阪においてこれを応用したのが、大阪津波てんでんこ避難計画の実践です。

津波到達まで約2時間の猶予がある大阪では、「学校へ子どもを迎えに行こうとする親」「自宅の高齢親の安否確認に向かう子ども」が市街地で交差し、共倒れになるシナリオが最も警戒されています。家族間で「震度6弱以上または津波警報発令時は、各自が最寄りの避難ビルに上がり、翌日まで動かない」という絶対的なルールを事前に決めておくことが不可欠です。

その際、避難先として活用すべきが大阪市津波避難ビル一覧に指定された施設です。現在、大阪市内には公共施設や民間マンション、オフィスビルなど数千棟が津波避難ビルとして登録されています。避難ビルの選定にあたっては、以下の基準を頭に叩き込んでおきましょう。

【避難ビル選びの判断基準】

  • 向いている施設:1981年6月以降の新耐震基準(できれば2000年以降)で建てられた鉄筋コンクリート(RC)または鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造の3階以上の建物。外階段から24時間いつでも直接上層階へアクセス可能な施設。
  • 避けるべき行動・施設:木造建築や築年数の古い鉄骨造アパート。津波到達まで時間があるからといって、遠方の実家や知人宅へ向かって低地を移動し続けること。

大阪府が配布している大阪津波ハザードマップをスマートフォンのオフライン環境に保存し、日頃から通勤ルート上にある津波避難ビルの位置と外階段の有無を目視で確認しておく習慣こそが、最大の備えとなります。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。