石川さゆりという歌手の真骨頂は、伝統的な演歌の美意識を極めながらも、常に異種格闘技的な音楽的越境に挑戦し続けてきた点にあります。阿久悠という共通の巨星を持ち、柳ジョージのロック魂を受け継いだ『酔って候』のカバーは、日本のポピュラー音楽史における「歌謡曲とロックの幸福な結婚」の象徴です。
【リスナー別判断基準】おすすめできる人・慎重になるべき人
▼ こんな人には心からおすすめ:
- 70年代〜80年代の和製ブルースロックや阿久悠の重厚な詞世界が好きな人
- ジャンルの垣根を超えた圧倒的な女性ボーカル・ライブ歌唱力を体感したい人
- 石川さゆりの『X-Cross-』シリーズなど、現代ロック・ポップスとのコラボ作品に惹かれるリスナー
▼ 慎重になるべき(好みが分かれる)人:
- 柳ジョージの乾いたハスキーボイスによる泥臭いブルースのみを至高とする純粋主義者
- 定型化された伝統的な純演歌のメロディと伴奏のみを求めているリスナー