朝の出発時に多くの人が悩むのが「今日何着るか」という問題です。天気予報に表示される今日の最高気温と今日の最低気温の数字だけを見てコーディネートを決めると、現地で「暑すぎる」「寒くて震える」という失敗に直面しがちです。
その最大の原因は、温度計が示す気温と人間の肌が感じる体感温度の間に大きなズレが存在するためです。一般に気象工学や生気象学において、風速が1m/s強まるごとに体感温度は約1℃下がるとされています。例えば、気温が18℃あっても風速が5m/s吹いていれば、肌感としては13℃前後の冷たさに感じられます。加えて、直射日光が当たる場所と日陰とでは、体感で4〜5℃以上の差が生じることも珍しくありません。
失敗を防ぐための基本原則は「3層レイヤリング(重ね着)」です。
- ベースレイヤー:吸湿速乾性があり、汗冷えを防ぐインナー。
- ミドルレイヤー:体温調節が容易なシャツ、ニット、カーディガン。
- アウターレイヤー:風を遮断できるウィンドブレーカーや薄手ジャケット。
日中の最高気温が20℃近くまで上がる日であっても、帰宅時間が日没以降になる場合は、バッグにコンパクトに収納できるアウターを1枚忍ばせておくことが鉄則です。