『大恋愛』の叙情的な世界観を決定づけたのが、スリーピースロックバンド・back numberが書き下ろした主題歌『オールドファッション』です。
「ドーナツの穴」に例えられた不完全な自分と、その穴を埋めてくれる唯一無二の存在への想いを歌った歌詞は、記憶を失っていく尚と、彼女の記憶を支え続ける真司の不均衡で美しい関係性に完璧にリンクしています。劇中のクライマックス、二人の感情が昂る決定的な瞬間に流れる清水依与吏の切ない歌声は、シーンの感情密度を極限まで高める演出として絶大な評価を受けました。
また、物語の舞台となったロケーションもファンの間で「聖地」として語り継がれています。
- 蒲田の居酒屋「三四郎」(東京都大田区):真司と尚が黒酢と砂肝を食べながら語り合い、距離を縮めた象徴的な居酒屋。二人の飾らない恋の始まりの場所です。
- 多摩川河川敷(東京都調布市・狛江市周辺):尚が真司の手を引いて駆け抜け、互いの未来を誓い合った開放感溢れる土手。
- 三浦海岸・剱埼灯台周辺(神奈川県三浦市):最終回で記憶を失った尚が暮らしていた海辺の診療所周辺。煙突のある風景と打ち寄せる波の音が、二人の愛の終着駅を美しく演出しました。