世間の憶測とは対照的に、一茂自身が公の電波で語る父親への言葉には、深い敬愛と独自の哲学が込められています。テレビ朝日系『羽鳥慎一モーニングショー』や『ザワつく!金曜日』で見せる一茂のテレビ発言まとめを精査すると、父・茂雄に対する彼の真情が如実に伝わってきます。
一茂は自身の発言の中で、父を語る際に必ず「うちの親父はバケモノですから」「長嶋茂雄という存在は、家族であっても別格」とユーモアを交えつつも最大の敬意を払っています。かつてバラエティ番組で遺産問題に切り込まれた際も、彼は迷うことなくこう言い放ちました。「僕は親父の遺産なんて1円もいりません。全部放棄します。自分で稼いでいますから」。この遺産相続の真相を自ら明瞭に言語化した姿勢は、視聴者や世論に鮮烈な印象を与えました。
一方、長嶋茂雄の現在と介護環境に目を向けると、読売巨人軍終身名誉監督としての威厳を保ちつつ、専任の医療・介護スタッフと三奈さんの徹底したサポートのもと、日々地道なリハビリに励んでいます。長嶋茂雄の体調と介護に関しては、年齢的な衰えは隠せないものの、病に倒れてから20年以上にわたってリハビリを欠かさない不屈の精神力は健在です。一茂が過度に介護現場へ介入しないのは、三奈さんへの配慮であると同時に、介護に関わる者が疲弊しないための「役割分担」という現実的な選択でもあります。
SNSやネット上の反応を見ても、2000年代初頭に吹き荒れた「バカ息子」という理不尽なラベリングは完全に消滅しました。現在では「親の七光りを逆手に取り、自分の言葉で勝負している」「父親との距離の取り方が非常に大人で現実的」という好意的な評価が圧倒的多数を占めています。