卵管造影検査は単なる検査にとどまらず、治療的な副効果をもたらすことでも知られています。検査後3〜6ヶ月間は「ゴールデン期間」と呼ばれ、通常時よりも妊娠率が有意に向上することが確認されています。
造影剤を圧力をかけて卵管内に流し込むことで、内部に溜まっていた微細な粘液や小さな癒着が押し流され、卵管の通過性が物理的に改善されます。さらに、卵管内壁の繊毛運動が活性化し、ピックアップ障害(排卵された卵子を取り込む機能の低下)の改善にも寄与すると考えられています。
使用する造影剤には「油性」と「水性」があり、特に油性造影剤を使用したグループにおいて検査後の累積自然妊娠率が高くなるという研究データも複数報告されています。ただし、油性製剤は体内に長く残る性質があるため、甲状腺機能やアレルギー歴に応じた医師の適切な選択が前提となります。