かつての地上波テレビにおいて、深夜番組や水泳大会などで発生したハプニングは、視聴者の間でテレビ番組の神回まとめとして語り草になる牧歌的な側面がありました。しかし、配信の主戦場がウェブへ移行した現在、その影響力とリスクは比較にならないほど増大しています。
代表的な事例として、ライブ配信プラットフォーム「Twitch」では、露出に対する規約が極めて厳格に運用されています。Twitch配信の垢BAN理由として頻発するのが、意図的か過失かを問わず、数秒間の露出事故に対して即座に下される「無期限サスペンド(アカウント停止)」です。プラットフォーム側はAI検知とモデレーターの目視を組み合わせ、規約違反を瞬時に処理する体制を整えています。
さらに問題を複雑化させているのが、YouTube生配信の切り抜き文化です。生配信で発生した一瞬のハプニング映像が第三者によって無断でアーカイブ化され、センセーショナルな見出しとともにショート動画やまとめサイトへ転載される構造が定着しています。配信者がその場で謝罪し配信を非公開にしても、ネットの海にデジタルタトゥーとして残り続ける危険性を孕んでいます。