2010年2月に29歳の若さで大相撲を電撃引退したドルゴルスレン・ダグワドルジ氏は、引退直後から母国モンゴルに拠点を移し、本格的な実業家としてのキャリアをスタートさせました。彼が率いる巨大企業グループ「アサ・グループ(ASA Group)」は、金融、不動産、観光、農業、鉱業、教育、エンターテインメントなど多岐にわたる事業を展開しています。
なかでも象徴的なのが、首都ウランバートルの一等地に位置する「アサ・サーカス(旧国立サーカス劇場)」の運営権取得や、旧国民投資銀行(National Investment Bank of Mongolia)の大株主としての活動です。現地報道機関や経済メディアのレポートによると、グループ全体の従業員数は数千人規模に及び、モンゴルの民間経済を牽引するトップランナーの一社として確固たる地位を築いています。
実業家としての活動にとどまらず、2017年にはバトトルガ元大統領から「対日外交特別大使」に任命され、日本とモンゴルの首脳会談や経済協力交渉の裏舞台で重要なパイプ役を果たしました。かつての土俵上の荒々しいファイターの姿から、国家間の経済・文化交流を主導する要人へと見事な変貌を遂げています。