宮本和志を語る上で、見る者を圧倒する筋肉の鎧と驚異的なパワーデータは外せません。プロレスラーの間でもウエイトトレーニングに対する情熱は突出しており、公称ベンチプレス300kg、スクワットやデッドリフトでも規格外の数値を誇ります。この筋力は単なる見せかけのボディメイクではなく、相手を軽々と担ぎ上げて叩きつける豪快な投げ技や、強烈な打撃戦の基盤となっています。
このフィジカルを武器に、2021年3月に開催された総合格闘技の大舞台「RIZIN.27」へ電撃参戦を果たしました。対戦相手は元大相撲十両の貴ノ富士ことスダリオ剛。試合は開始わずか8秒、スダリオの強打を浴びてレフェリーストップによるTKO負けという衝撃的な結末を迎えました。
しかし、騒動は試合終了のゴング後にも続きました。レフェリーが制止に入った後も攻撃を仕掛けようとしたスダリオに対し、宮本のセコンド陣がリングに雪崩れ込み、両陣営が入り乱れる前代未聞の大乱闘へ発展。この一戦はRIZIN史上に残る禍根を残すマッチメイクとして、今なお語り草となっています。純粋な総合格闘技の戦績としては苦杯を舐めたものの、リング上で放った殺気と異様な緊張感は、宮本和志という男の危険な魅力を世間に強烈に印象付ける結果となりました。