熱中症の初期対応で最も重要なのは、体が発する「最初の危険信号」にいち早く気づくことです。熱中症は医学的に大きく3段階の重症度分類(I度・II度・III度)に分けられており、初期の段階で食い止めることが重症化を防ぐ鉄則です。
熱中症初期症状(I度:軽症)でよく見られるのは、立ちくらみ、めまい、筋肉のピクつきや「こむら返り(足のつり)」、手足のしびれ、大量の発汗などです。この段階ではまだ意識が清明であり、体温調節機能も辛うじて働いています。「疲れているだけ」「少し休めば治る」と我慢してしまう人が少なくありませんが、この時点で直ちに応急処置を始めなければなりません。
症状が進行してII度(中等症)になると、ズキズキとした強い頭痛、吐き気や嘔吐、全身の著しい倦怠感、集中力の低下が現れます。さらにIII度(重症)に至ると、呼びかけに応じない意識障害、けいれん発作、体温の異常な上昇(40度以上)、まっすぐ歩けない運動障害などが生じ、命の危機に直結します。