巨大なボウリングピンの看板が降ろされ、重機によってあの特徴的なスタジアム型の建物が解体された後、朝霞市膝折町の現地はどう生まれ変わったのでしょうか。2026年現在の現場を歩くと、かつての深夜の喧騒が嘘のように、落ち着きと活気に満ちた「日常の生活空間」が広がっています。
解体後の広大な敷地には、地域密着型ショッピングモール「フォルテ朝霞(ショッピングスクエア)」が誕生しました。その核店舗として君臨しているのが、埼玉を代表する人気食品スーパー「ベルク」です。さらにドラッグストアや100円ショップ、各種クリニックや飲食店が敷地内に集約され、現在では朝霞市南部から新座市・和光市にまたがる広域から住民が日用品の買い出しに訪れる一大生活拠点として定着しています。
かつて450台の車が深夜のアミューズメントのために集まっていた駐車場は、今やベビーカーを押すファミリーや買い物袋を抱えたシニア層の軽自動車で整然と埋まっています。現場の古参住民に話を伺うと、次のようなリアルな街の変遷が語られました。
「ラウンドワンがあった頃は、夜中も若者の声や車の排気音が響いて活気はあったけれど、少し落ち着かない面もありました。今はスーパーやドラッグストアができて、夜間も静かで本当に便利になりました。寂しさはもちろんありますが、街の成熟度としては今の姿がとても自然に感じられます」(近隣在住・50代女性)
派手な娯楽の殿堂から、日々の暮らしを支えるインフラへ。朝霞市膝折町の跡地は、時代の要請に応える形で極めて健全な再生を果たしたと言えます。