突然の胸痛・息苦しさは危険?肺気胸の原因・初期症状と最新治療法

突然の胸痛・息苦しさは危険?肺気胸の原因・初期症状と最新治療法

突然の胸痛・息苦しさは危険?肺気胸の原因・初期症状と最新治療法に関する基本知識をわかりやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

肺気胸の治療方針は、レントゲンやCT検査で確認される「肺の虚脱率(どの程度縮んでいるか)」と症状の重症度によって段階的に決定されます。

肺の萎縮がごく一部にとどまる軽度の気胸であれば、外来での安静観察による自然治癒が期待できます。漏れ出た空気の量が少なければ、破れた微小な穴が自然に塞がり、胸腔内の空気は毛細血管を通して数日から1〜2週間程度で体内に自然吸収されます。

一方、肺が半分近く縮んでいる中等度以上の場合は、速やかな「胸腔ドレナージ」が必要です。局所麻酔下で肋骨の間から細いチューブ(胸腔ドレーン)を胸腔内に挿入し、溜まった空気を体外へ脱気して肺を再拡張させます。ドレナージ治療を行う場合の入院期間は、およそ4日〜7日間が目安です。

ドレナージを行っても空気漏れが止まらない場合や再発を繰り返すケースでは、外科的治療が適用されます。現在は身体への負担が極めて少ない胸腔鏡手術(VATS)によるブラ切除術が標準治療です。数カ所の小さな切開創からカメラと器具を挿入し、病変部のブラを切除・縫合します。手術費用は3割負担の保険適用で15万円〜25万円前後(高額療養費制度の利用で自己負担額の軽減が可能)となり、術後3日〜5日程度で退院できるケースが主流です。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。