中国から流出したサプライチェーンの受け皿として、主役に躍り出たのが東南アジアと南アジアです。特にインドやベトナムへの生産移転は、米メガテック企業を中心とするサプライチェーン再編の象徴となっています。
ベトナムは地理的に中国と隣接しており、部材調達の移行がスムーズに行える利点から、電子機器組み立てやアパレルの集積地として急速にインフラを整備しました。一方、巨大な国内市場と豊富な若年労働力を擁するインドは、スマートフォンや自動車産業の一大製造ハブへと変貌を遂げています。
ただし、現地での熟練労働者の確保や電力網などのインフラ不足、港湾の混雑といった新たな課題も浮上しており、企業側は複数国への分散配置を進める「多層的サプライチェーン」の構築を模索しています。