ネット上で執拗に検索され続ける「山本みどりの裸」という話題ですが、結論から言えば、公に流通している単独のフルヌード写真集やヘアヌード作品は一切存在しません。大物女優たちが次々とヘアヌード写真集を刊行して社会現象を巻き起こした1990年代初頭のブーム期においても、彼女がその潮流に乗ることはありませんでした。
では、なぜこれほどまでに過激シーンの噂が定着してしまったのでしょうか。最大の要因は、1980年代から1990年代にかけて民放各局で量産された『火曜サスペンス劇場』や『土曜ワイド劇場』におけるスリリングな演出にあります。当時のサスペンスドラマはお色気要素を視聴率獲得のフックとして組み込むことが常態化しており、温泉旅館を舞台にした定番の入浴シーンや、犯人に襲われて着物がはだける場面、愛憎劇における情事の示唆などが頻繁に描かれました。
山本みどりは、その凛とした佇まいと高い演技力から「薄幸の美女」や「情念を秘めた悪女」を演じることが多く、肌の露出を伴う体当たりの熱演が視聴者に鮮烈なインプレッションを与えました。肌色のアンダーウェアを着用して撮影された巧みなカメラワークによる入浴カットや、肩口をあらわにした濃厚なラブシーンが、後年のインターネット掲示板や回顧ブログ等で「濡れ場」「脱いだ」と誇張されて語り継がれた結果、事実とは異なる検索サジェストが形成されたのです。