スクープ直後の2014年1月、大沢樹生氏は単独で緊急記者会見を開きました。無数のフラッシュが焚かれる中、黒のスーツ姿で登壇した大沢氏は、嗚咽を漏らしながらハンカチで何度も目元を拭いました。この記者会見での涙は、裏切られた怒りというよりも、世間の好奇の目に晒されてしまった息子への申し訳なさと、これまで注いできた愛情との間で引き裂かれた苦悶そのものでした。
「息子のことは今でも本当に愛おしい存在」「彼が傷つくことが一番耐えられない」と声を詰まらせながら語った大沢氏の姿は、多くの国民の胸を締め付けました。しかし、事態は感情論だけでは収束しませんでした。戸籍上の親子関係が残ったままでは、将来的な相続権や法的な扶養義務など、実生活において深刻な法的瑕疵が生じ続けるためです。
大沢氏は苦渋の決断として、長男との間に「親子関係が存在しないこと」の確認を求める実子裁判(親子関係不存在確認調停および訴訟)を東京家庭裁判所に提起しました。審理において喜多嶋氏側は「検査手続きに不備がある」「大沢さんの子どもであることに間違いない」と反論し、調停は不成立。法廷闘争は泥沼化の様相を呈しました。
そして2015年11月、東京家庭裁判所は「大沢樹生と長男との間に親子関係は存在しない」とする確定判決を言い渡しました。裁判所は提出されたDNA鑑定の極めて高い信用性を認め、法的な親子関係を完全に解消。16年以上にわたる父子の絆は、戸籍上において正式にピリオドを打たれることになりました。