大手予備校各社が発表した国際基督教大学偏差値2026の予測および確定データを見ると、文系・理系の枠組みを取り払った「教養学部アーツ・サイエンス学科」の偏差値は67.5〜70.0(河合塾基準)、駿台全国模試基準でも62〜64前後という極めて高い水準を維持しています。この数値を額面通りに受け取れば、早稲田大学の政治経済学部・法学部や、慶應義塾大学の経済学部・総合政策学部に並ぶ難関度です。
しかし、受験界隈で「ICUは偏差値通りに判定しては危ない」と警告される最大の理由は、ICUアーツ・サイエンス学科偏差値の母集団と試験内容の特異性にあります。一般的な私大文系模試は、マークシート形式の知識再生や標準的な英文読解を前提に母集団を形成しています。これに対し、ICUの本番入試では「初見の講義をその場で聴いて学際的な設問に答える」「長大な英語音声を論理構造ごと把握する」といった、思考の処理能力そのものが問われます。
そのため、早慶のオープン模試でA判定を連発している受験生がICUの入試問題に手も足も出ず不合格になる事例がある一方で、偏差値60前後の受験生が特化型の訓練を重ねて逆転合格を果たす現象が毎年頻発します。ICUの難易度は、単なる「暗記量の多さ」ではなく「リベラルアーツへの適性と情報処理スピード」によって決定づけられているのが実態です。