11月7日は、日本の生活文化のみならず、世界史の教科書に太字で刻まれる激動の一日でもあります。
最も人類史に重い爪痕を残したのが、1917年11月7日のロシア十月革命です。当時のロシアで用いられていたユリウス暦(旧暦)では10月25日であったため「十月革命」と呼称されますが、現行のグレゴリオ暦では11月7日にあたります。レーニン率いるボリシェヴィキがペトログラードで武装蜂起し、臨時政府を打倒して世界初の社会主義国家樹立へと突き進んだ瞬間でした。この出来事がその後の冷戦構造や20世紀の世界秩序を決定づけた事実は、どれほど強調してもしすぎることはありません。
科学の領域においては、1867年11月7日にマリ・キュリー(キュリー夫人)がポーランドのワルシャワで誕生しています。ラジウムとポロニウムの発見によって物理学賞(1903年)と化学賞(1911年)という異なる二分野でノーベル賞を受賞した人類唯一の女性科学者です。当時のヨーロッパにおける激しい女性差別や経済的困窮を跳ね除け、不屈の執念で真理を追究した彼女の生涯は、今なお世界中の研究者に勇気を与え続けています。
日本国内の出来事に目を向けると、1983年(昭和58年)11月7日、奈良県明日香村のキトラ古墳で極彩色の玄武(北方を守護する神獣)の壁画がファイバースコープ探査によって発見されました。高松塚古墳に次ぐ古代壁画の発見として日本中が沸き立ち、古代史解明の扉が大きく開かれた記念すべき一日となりました。