実際の消費現場では、2月の誕生石改定がどのように受け止められているのでしょうか。都内百貨店の宝飾サロン店長は、近年の来店動向についてこう語ります。
「20代〜30代の若いカップルの間では、クラシカルなアメジストを現代風に昇華した華奢なイエローゴールドのネックレスが非常に人気です。一方で、愛猫家のご夫婦が『結婚記念日と妻の誕生石を兼ねて』とキャッツアイのペンダントを探しに来られるケースが目立って増えました。男性のお客様がご自身用のお守りリングとしてキャッツアイを選ばれる光景も、改定前には見られなかった大きな変化です」
また、主要なジュエリー情報コミュニティやSNS(X・Instagram)での口コミを定性分析すると、リアルな購入者の本音が浮き彫りになります。
「祖母から譲り受けた大粒のアメジスト指輪は紫が濃すぎて着けられなかったけれど、最近のブランドが提案するラベンダーカラーの薄紫アメジストならオフィスカジュアルにも自然に馴染む」(30代女性・丸の内勤務)
「2月生まれの自分への昇進祝いでクリソベリルキャッツアイのピンキーリングを購入。蜂蜜色の光が手元で動くたびに、背筋が伸びるような心強さを感じる」(40代男性・クリエイティブ職)
ギフト市場における人気ブランドの動向を見ても、Vendome Aoyamaやagete、4℃といった国内有力ジュエリーブランドでは、日常の装いに溶け込む小粒のアメジストネックレス(2万〜4万円前後)が定番ギフトとして安定したシェアを誇っています。一方で、ハイジュエリーを展開する老舗メゾンでは、一点物のクリソベリルキャッツアイを贅沢にあしらったオーダーメイドジュエリーへの引き合いが年々強まっています。