大手育児コミュニティや助産師相談窓口には、連日切実な相談が寄せられています。SNSや子育て掲示板における親たちの生々しい手記を検証すると、過剰授乳に至る背景には孤立した育児環境と強烈な強迫観念が存在することが分かります。
都内在住の生後3週の男児を育てる母親(30代)は、当時の心境を手記にこう綴っています。「退院後、赤ちゃんが1時間おきに激しくギャ泣きを繰り返し、抱っこしても背中をトントンしても泣き止みませんでした。『泣くのはお腹が空いている証拠、足りていなくて可哀想』という思い込みから、缶の表示通りに毎回ミルクを作り足していました。結果、1日900ml近く飲ませてしまい、ある夜、噴水のように吐いて顔が真っ青に。保健師さんの訪問で体重増加が日増58gに達していると知らされ、自分の無知で我が子を苦しめていたことに気づき涙が止まりませんでした」。
また、知恵袋などの相談プラットフォームでも「助産師から母乳寄りで頑張りましょうと言われたが、赤ちゃんが泣き止まないため罪悪感を抱きながらミルクを足しているうちに過飲になってしまった」という声が多数散見されます。親が赤ちゃんの泣き声を「身体的苦痛や飢餓の訴え」として過敏に捉えすぎてしまい、即効性のある唯一の鎮静手段として哺乳瓶を差し出してしまう構造が定着しているのです。