中期中絶体験談が明かす処置の激痛と費用|21週6日の壁と心身回復

中期中絶体験談が明かす処置の激痛と費用|21週6日の壁と心身回復

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中期中絶を検討せざるを得ない女性にとって、最も過酷な壁となるのが「時間の制約」です。日本の母体保護法では、人工妊娠中絶手術が可能な期間について「胎児が母体外において生命を保続することのできない時期」と規定されており、厚生労働省の告示によって妊娠21週6日の期限と理由が厳格に定められています。

いかなる理由があろうとも、妊娠22週0日以降の中絶は刑法の「堕胎罪」に抵触し、法的に一切認められません。21週6日までに「胎児を体外に出産させ終える」必要があるため、数日間にわたる入院や子宮口拡張の前処置期間を逆算すると、実質的には妊娠21週初頭までに手術を開始しなければなりません。

特に近年増加しているのが、出生前検査(NIPTや超音波精密検査)を経て胎児異常による中期中絶の決断を迫られるケースです。妊娠10〜14週頃にスクリーニングを受け、確定診断となる羊水検査を受けられるのが妊娠15〜16週以降。羊水検査の結果が出るまでには2〜3週間を要するため、確定結果を受け取る時期は妊娠18週〜20週頃という、タイムリミット寸前のタイミングになります。

限られた日数の中でパートナーと話し合い、倫理的葛藤と闘いながら結論を出し、受け入れ先の病院を探さなければなりません。この過密なタイムスケジュール下では、母体保護法指定医の選び方が生死を分けるほど重要な要素となります。

中期中絶手術は、都道府県の医師会が指定した「母体保護法指定医」でなければ執刀できません。しかし、すべての指定医が妊娠週数の進んだ中期中絶を引き受けているわけではありません。「妊娠16週までしか受け入れない」とするクリニックや、胎児形態異常による中絶に否定的な方針を持つ病院も存在します。病院選びの際は、以下の客観的基準を冷静に精査する必要があります。

  • 受け入れ可能週数の上限:21週直前でも緊急入院・分娩に対応できる体制が整っているか。
  • 痛みの緩和(ペインコントロール):ラミナリア挿入時の局所麻酔や、無痛分娩(硬膜外麻酔)技術を用いた陣痛痛の軽減に対応しているか。
  • 入院環境のプライバシー配慮:出産を控えた妊婦や新生児の泣き声が届かないよう、一般産科病棟と隔離された個室を用意してくれるか。
  • グリーフケア体制:胎児との対面、手形・足形の採取、写真撮影、退院後のメンタルカウンセリングなど、親の悲嘆に寄り添う方針があるか。
山田 真由
著者

山田 真由

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