救急受診をめぐっては、インターネット上に事実とは異なる誤解が蔓延しており、現場でのトラブルの引き金となっています。受診前に知っておくべき決定的な盲点を整理します。
誤解1:「当番医に行けば通常通り1週間分の薬を出してもらえる」
休日当番医や急患診療所の役割は、あくまで「平日の通常診療が始まるまでの緊急避妊的・応急処置」です。原則として処方される薬は1日分から最大でも2日分程度に限られます。長期間の処方を行うと、症状の変化を見逃したり、基礎疾患の管理に支障をきたしたりするためです。翌平日には必ずかかりつけ医を受診し、根本的な確定診断と継続治療を受ける義務があります。
誤解2:「救急車を呼べば待ち時間なしで優先的に診てもらえる」
救急車で搬送されたとしても、待合室の患者を飛び越えて診察されるとは限りません。搬送先の救急外来では厳密な院内トリアージが実施され、バイタルサインに基づいて生命危機レベルの高い患者から順に処置室へ通されます。軽症と判断された場合、ストレッチャーの上で長時間待機させられることもあり、受診の順番を早める目的での救急要請は厳に慎むべき行為です。
必須携行品:夜間救急持ち物保険証のチェックリスト
パニック状態の受診で頻発するのが忘れ物です。受診時には以下のアイテムを必ず一纏めにして持参してください。
- 夜間救急持ち物保険証(健康保険証または資格確認書)およびマイナンバーカード(マイナ保険証対応端末の不具合に備え両方の携帯を推奨)
- 子ども医療費受給者証(対象年齢の小児)
- お薬手帳(併用禁忌薬の確認に必須)
- 現金(休日急患診療所や輪番クリニックでは、クレジットカードや電子マネー決済に対応していないケースが多いため1万〜2万円程度の現金を準備)
- 直近の体温記録、嘔吐・便の状態を記録したメモ(スマートフォンの写真・動画も有効)