Q1:詩の中に登場する「林檎」にはどのような象徴的意味が込められているのですか?
A1:単なる秋の果物ではなく、キリスト教の旧約聖書に登場する「禁断の知恵の実」を象徴しています。少女が少年に林檎を手渡す行為は、無垢な子供時代から大人の性愛・自我の自覚へと踏み出す境界線を意味しており、近代的な罪の意識と官能の目覚めを暗示しています。
Q2:学校の定期テストで最も出題されやすいポイントはどこですか?
A2:第4連の係り結び(「ぞ」→「問ひたまふ」、「こそ」→「こひしけれ」)が最頻出です。また、第1連の「あげ初めし」の「し」(過去の助動詞連体形)や「思ひけり」の「けり」(詠嘆の助動詞)、第2連の「人情(なさけ=男女の情愛)」の意味なども定番の出題ポイントです。
Q3:実在モデルとされる佐藤輔子と島崎藤村は、その後結ばれたのですか?
A3:結ばれることはありませんでした。輔子にはすでに親族の決めた許婚がおり、藤村は教師という立場と倫理的苦悩から明治女学校を辞職して放浪します。その後、輔子は許婚と結婚したものの結核を発病し、24歳の若さで病没しました。藤村はこの悲恋を生涯忘れず、自伝的小説『春』などでも描いています。