名称が酷似しているため混同されがちな物質に「リン酸二水素カリウム」があります。両者の最も決定的な違いは水溶液にした際の酸度(pH値)にあります。
リン酸二水素カリウム(KH₂PO₄)は水に溶かすとpH約4.4〜4.7の弱酸性を示します。一方で、リン酸水素二カリウム(K₂HPO₄)は前述の通り弱アルカリ性です。産業現場や食品製造では、この2つを計算された比率で混合することで、狙った数値のpH緩衝液(中性付近の安定した液)を作り出す技術が広く活用されています。単なる類似品ではなく、酸とアルカリの対(ペア)として機能補完し合っている関係です。