これほど世間で「似てる」と話題になり、同一の刑事ドラマ枠や映画界で活躍している2人ですが、意外なことに本格的なドラマや映画でのメイン共演歴はほとんどありません。過去の出演データベースを徹底的に洗い出した結果、ファンが「共演していたはずだ」と思い込んでしまういくつかの心理的トリガーが見えてきました。
最大の要因は、テレビ朝日系列の国民的刑事ドラマ『相棒』シリーズの残像です。真飛聖さんは『相棒 season11』から『season13』にかけて、3代目相棒・甲斐享(成宮寛貴氏)の恋人である客室乗務員・笛吹悦子役を好演し、ドラマファンに強烈な印象を残しました。一方で北村一輝さんも数多くの刑事・警察ドラマ(『ガリレオ』の草薙刑事役や『シグナル 長期未解決事件捜査班』の大山刑事役など)で主演・助演を務めています。
日本の刑事ドラマを代表する重厚な世界観の中に双方が自然と馴染んでいるため、視聴者の記憶の中で「どこかの事件簿や特番で並んで捜査していたのではないか」という認知の置き換えが発生しているのです。また、バラエティ番組や映画祭の会場ですれ違う機会はあっても、映像作品でバディやライバルとして組んだ実績がまだないこと自体が、かえってドラマファンの「いつか本格共演してほしい」という渇望感を刺激し続けています。