身近な地域掲示板として利用者が多いジモティーラブラドゥードル里親募集や各種SNSの投稿を巡っては、現場でトラブルの相談が急増しています。公益社団法人日本動物福祉協会や全国の消費生活センターにも、個人間譲渡に起因する深刻な相談が寄せられています。
「先住犬とも仲良くできる穏やかな子です」と書かれていたため引き取ったところ、極度の分離不安と攻撃行動を抱えており、家財を破壊された上に家族が咬傷を負ったという手記がネット上に散見されます。元の飼い主は譲渡が完了した瞬間に連絡先をブロックして音信不通になり、残された引き取り手が途方に暮れるパターンです。飼育困難に陥った原因を隠蔽したまま「可愛がってくれる人を探しています」と言葉を飾る悪質なケースが後を絶ちません。
また、法的手続きの不備も大きな火種となっています。2022年6月以降、犬猫へのマイクロチップ装着および環境省データベースへの登録・変更が義務化されていますが、個人間譲渡において登録変更の手続きが行われないまま放置される事案が多発しています。これにより「正式な所有権が元の飼い主にあるのか、里親にあるのか」が曖昧になり、後から「気が変わったから返してほしい」「やっぱり売買代金を払え」と迫られる法的紛争に発展する実態が報告されています。