メロンが野菜とされる根本的な理由は、植物学における草本植物と木本植物の違いにあります。茎が木質化して毎年同じ木に実をつけるリンゴ、ミカン、ブドウ、モモなどは木本植物(果樹)です。一方で、メロンの茎は柔らかく、収穫が終わるとその株は枯れてしまいます。このサイクルを持つ植物は例外なく草本植物、すなわち「草」です。
この植物学的な共通点を持つ代表例が、スイカとイチゴです。メロン、スイカ、イチゴの3品目は、生産統計において「果実的野菜の御三家」とも呼ばれる存在です。
さらにウリ科メロンの特徴を観察すると、その野菜としての出自がより鮮明になります。メロンはキュウリやカボチャ、トウガンと同じウリ科キュウリ属に属する植物です。原産地とされるアフリカや中東の乾燥地帯からシルクロードを経て東アジアに伝わったマクワウリも同属の近縁種であり、日本では古くから食用や漬物用として親しまれてきました。私たちが高級デザートとして口にしているマスクメロン(アールスメロン)も、品種改良を重ねて糖度を高めた「甘いウリ」に他なりません。