エニシーグローパックに対する「整形級に顔が変わる」という表現は、単なるインフルエンサーによる過剰広告なのか、それとも科学的な裏付けがあるのか。この疑問を解く鍵は、一般的なプチプラ炭酸パックと医療発祥の炭酸ガスパックの仕組みの違いにあります。
市販の炭酸パックの多くは、肌表面でパチパチと泡を弾けさせて角質層の汚れを浮かせたり、物理的な刺激で一時的な清涼感を与えたりする「炭酸(H2CO3)」です。一方、リズム株式会社のエニシーシリーズが採用しているのは、気体としてゲル内に閉じ込められた高濃度の「炭酸ガス(CO2)」そのものです。
炭酸ガスは分子量が極めて小さく、水にも油にも溶けやすい脂溶性の性質を持つため、皮膚のバリアゾーンを軽々とすり抜けて毛細血管へと到達します。血管内に炭酸ガスが浸透すると、体内は一時的な「酸欠状態」に陥ったと錯覚します。このとき働くのが、生化学で知られるボーア効果です。赤血球中のヘモグロビンが炭酸ガスを手放す代わりに、抱え込んでいた大量の酸素を放出して周辺組織へ供給します。
酸素を浴びた母細胞(線維芽細胞)は急速に活性化し、皮膚深部で代謝のスイッチが入ります。いわば肌の有酸素運動を強制的に行っている状態を作り出すため、塗布後わずか数十分で血流が劇的に巡り、老廃物の排出が促進されます。ネット上で絶賛される「フェイスラインの引き締まり」や「むくみの消失」は、この劇的な血行促進と組織の引き締めによって生じる即時的な現象であり、生理学的な根拠に基づいた変化と言えます。