難病を発症する以前から、アントニオ猪木さんの歴代の病気と怪我の歴史はプロレスラーの中でも際立って過酷なものでした。
現役時代の30代後半には重度の糖尿病を発症。血糖値が危険水域に達する中でも過密日程の試合をこなし、食事制限とインスリン投与を続けながらトップコンディションを維持し続けました。また、長年の激闘によって蓄積したダメージから、晩年は腰部脊柱管狭窄症に悩まされ、背骨にボルトを埋め込む大規模な手術を複数回経験しています。
身体中が悲鳴を上げ、満身創痍になってもリングや公の場に立ち続けた猪木さん。そうした過去の闘病経験の積み重ねがあったからこそ、晩年の過酷な難病宣告に対しても逃げ出さずに正面から受けて立つことができたと言えます。