モアイ像に巨大な胴体?地中に埋まる体の謎と背中の彫刻を解明

モアイ像に巨大な胴体?地中に埋まる体の謎と背中の彫刻を解明

モアイ像に巨大な胴体?地中に埋まる体の謎と背中の彫刻を解明とは一体何なのか? 背景や要点を丁寧に紐解いて紹介します。

「モアイ像=顔だけの巨石記念物」という固定観念は、世界各地で撮影された観光写真によって刷り込まれた誤解に過ぎません。考古学界では古くから胴体の存在が知られていましたが、一般にその全貌が広く知れ渡るきっかけとなったのは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のジョー・アン・ヴァン・ティルバーグ博士率いる「イースター島像プロジェクト(EISP)」による詳細な発掘調査でした。

プロジェクトが公開したモアイ像の全身画像は、世界的なバイラル現象を引き起こしました。掘り起こされたモアイ像の胴体には、長く伸びた腕が腹部の前で揃えられ、指の関節まで丁寧に表現されていたのです。さらに下腹部には、ポリネシアの伝統的な腰布(ふんどし)である「マロ(Maro)」を思わせる帯状の意匠まで彫り込まれていました。

さらに研究者を驚かせたのは、モアイ像の背中の模様です。地表に露出していた頭部は数百年にわたる風雨で削られていましたが、地中に埋もれていた胴体の背面には、カヌー(ヴァカ)や三日月、鳥人儀礼を象徴するペトログリフ(岩面彫刻)が極めて鮮明な状態で保存されていました。これらの文様は、像を作った部族のアイデンティティや、島内での神聖な儀礼と密接に結びついていたことを示しています。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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