「オドループ」の爆発的ヒットを語る上で欠かせないのが、映像作家のスミスが手掛けたミュージックビデオの存在だ。モデルのアリスムカイデらが出演し、無表情のまま独特のステップを繰り返す映像は、当時の音楽ファンに強烈なインパクトを与えた。視覚的なシュールさと音楽の躍動感とのギャップが、中毒性を何倍にも増幅させている。
画面の中でリフレインされるミニマルな動きは、一度見たら忘れられない視覚的アイデンティティを確立した。SNSで誰しもが真似をして動画を投稿しやすい構造は、後に到来するショート動画時代の先駆けとなった。視覚と聴覚の双方向から「ループ」を強いる巧みな演出は、ミュージックビデオの歴史における一つの到達点と言えるだろう。