「はらぺこ」というフレーズが日本人の心に深く刻まれている理由として、アメリカの絵本作家エリック・カールが1969年に発表した名作『はらぺこあおむし』(原題:The Very Hungry Caterpillar)の存在は外せません。もりひさしによる名訳と、鮮烈な色彩のコラージュ技法は、半世紀以上にわたって子どもたちの感性を育んできました。
日本国内では、シンガーソングライターの新沢としひこが作曲した「エリック・カールの絵本うた」シリーズの楽曲が保育園や幼稚園で定番化。「おや、はっぱのうえに…」という軽快な歌声に乗せて絵本の物語を暗唱できる親世代・子世代は膨大な数にのぼります。さらに近年では、アパレルブランドとのコラボTシャツやベビーカー用トイ、カフェメニューなど、グッズ人気が知育の枠を飛び越えてライフスタイル領域へと拡大を続けています。
一方で、現代の自炊カルチャーに革命を起こしたのが料理研究家「はらぺこグリズリー」です。彼が提唱する簡単レシピは、「料理が苦手な人でも絶対に失敗しない」ことを徹底的に突き詰めた設計が特徴です。計量スプーンを使わず「めんつゆとバターだけ」「レンジでチンするだけ」という究極の工程削減を行いながら、プロの味を再現する論理的なアプローチは、2026年のタイパ志向社会においてさらに評価を高めています。