インターネット上で「電通 高橋」と検索される際、ユーザーが関心を寄せている対象は主に2人に分かれます。ひとりは、国内外のスポーツビジネスを牛耳り、東京五輪組織委員会理事として巨額の賄賂を受け取ったとして逮捕・起訴された高橋治之(たかはし はるゆき)元専務です。もうひとりは、2015年末に極度の長時間労働とパワハラによって尊い命を絶たれ、日本の「働き方改革」を大きく前進させる契機となった新入社員の高橋まつりさんです。
この2つの事案は発生時期や性質こそ異なりますが、いずれも「電通の絶大な影響力」と「閉鎖的な組織体質」が深く関わっていた点で共通しています。それぞれの事件がどのような経緯を辿り、現在どのような結末を迎えているのかを整理して把握することが重要です。