全身症状がない場合でも、「翌日になっても腫れが引かない」「赤みが広範囲に広がっている」「ズキズキして眠れない」という場合は、放置せずに医療機関を受診してください。
受診すべき診療科は皮膚科です。夜間や休日で皮膚科が開いていない場合は、救急外来や内科、外科でも初期対応を受けられます。
医療機関での標準治療は、強力な抗炎症作用を持つステロイド外用薬(ストロング〜ストロンゲストクラス)の塗布と、痒みやアレルギーを抑える抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬の内服が基本となります。腫れが非常に強い場合は、短期間のステロイド内服薬や、細菌感染(蜂窩織炎など)を防ぐための抗生物質が併用されます。
なお、ムカデに咬まれた跡が「硬いしこりになって何ヶ月も治らない」という相談は非常に多く見られます。これは結節性痒疹(ようしん)やアレルギー反応による肉芽組織の形成が原因です。市販の弱い塗り薬では太刀打ちできない深部の炎症であるため、皮膚科で適切な強さのステロイド剤を処方してもらい、色素沈着やケロイド化を防ぐケアを継続することが完治への近道です。