臨床の現場で特に重視されるのが、腸機能をダイレクトに刺激する特効穴だ。なかでも、おへその両脇に位置する「天枢(てんすう)」と、膝の下外側に位置する「足三里(あしさんり)」は、便秘治療において欠かすことのできない二大ツボとして知られる。
天枢は大腸の機能をダイレクトに整える拠点であり、ここに鍼を施すことで停滞した腸内容物の送り出しが促進される。一方の足三里は胃腸全体の気血の流れを整え、自律神経のバランスを調整する万能穴だ。プロの鍼灸師はこれらをはじめとする個々の体質に合わせたツボを組み合わせることで、頑固な慢性便秘症に対しても驚くべきアプローチ力を発揮する。