朝の通勤ラッシュ時間帯における現地調査を行うと、数字の比較だけでは見えてこない両線のリアルな利用実態が浮かび上がってきます。
平日の午前7時台から8時台前半にかけての東武東上線川越駅ホームでは、上り池袋方面へ向かう急行・快速急行が約3〜5分間隔で次々と滑り込んできます。川越駅の段階で座席はほぼ埋まり、立ち客がドア付近を中心に形成されます。その後、志木、朝霞台、和光市と主要乗換駅を通過するごとに混雑率は上昇し、和光市発車時点での混雑率は130%〜140%前後に達します。しかし、和光市駅で東京メトロ有楽町線・副都心線へ乗り換える乗客が一定数下車するため、池袋駅直前の区間では激しい圧迫感までは至らないケースが多く見られます。
SNSや口コミサイトにおける毎日の通勤者の声を集約すると、次のような現場の評価が目立ちます。
- 「東武東上線は急行なら川越から30分で池袋に着くので本当に助かる。本数が多いから1本逃しても痛手にならない」(30代会社員・男性)
- 「JR埼京線直通は本数が毎時3本しかなく、1本乗り遅れると20分待ち。池袋に行くなら東武一択だけど、渋谷や恵比寿へ行く時は乗り換えなしのJRが助かる」(20代IT勤務・女性)
- 「朝の川越線区間(川越〜大宮)は単線のため、1箇所トラブルが起きるとダイヤが即座に麻痺しやすいのがネック」(40代公務員・男性)
このように、池袋直行という視点では東武東上線の圧倒的な運行本数とスピード感が利用者の間で絶対的な支持を集めています。