香川照之と市川猿之助の類まれな関係性が全国のお茶の間に知れ渡った象徴的な出来事が、社会現象となったTBS系日曜劇場『半沢直樹』での共演でした。
香川演じる大和田常務と、猿之助演じる伊佐山部長による丁々発止の掛け合いは、歌舞伎の見得を思わせる迫真の顔芸と重厚な発声が融合し、ドラマ史に残る名シーンとなりました。「施されたら施し返す、恩返しです!」という伊佐山の名セリフは、大和田への忠誠と反発を描いたものですが、舞台裏ではいとこ同士としての深い信頼関係があったからこそ生まれた奇跡的なアンサンブルでした。
映像の世界だけでなく、歌舞伎の舞台である『新・三国志』や『スーパー歌舞伎II ワンピース』などでも共演を重ね、互いの才能を認め合う戦友のような絆を育んできました。