エンターテインメント業界における爆発的ヒットの裏には、ほぼ例外なくミームの力が潜んでいる。代表例が、映画界を揺るがした「バーベンハイマー」現象だ。対照的な2作品のファンがSNS上で自然発生的にコラージュ画像を投稿し合い、世界的なムーブメントへと発展。映画会社が企図したプロモーションの枠組みを遥かに超え、異例の興行収入を叩き出した。
配信プラットフォームの巨人Netflixが手がけた『イカゲーム』も象徴的だ。劇中に登場するダルゴナ採りやグリーンジャージのビジュアルは、TikTok上で世界中のユーザーによって再現・パロディ化された。作品自体が持つ視覚的インパクトの強さが、ユーザーによる二次創作を強烈に誘発する。現代のポップカルチャーにおいて、視聴者に「参加する余白」を残すことこそが、グローバルヒットを生む最大のカギと言える。