かつてのダジャレは、立場が上の者が場を支配するための強権的なコミュニケーションに使われがちだった。その居心地の悪さが「オヤジギャグ=寒い」という烙印を押した原因だ。誰も笑っていないのに自画自賛する上司の姿は、ハラスメントに近い空気感すら漂わせていた。
しかし、いまSNSで流行しているものは根本から異なる。音の響き、二重の意味性、そして完璧な映像編集のタイミング。これらが融合した15秒のショート動画は、単なる愚痴や煽りが溢れるネット空間において、無害で最高にクールな癒やしとして機能している。誰かを傷つけることなく一瞬で空気を変える力が、現代の若者に再発見されたのだ。