ソウル・弘大(ホンデ)の路地裏にある行列店を訪れると、聞こえてくるのは教科書にない強烈な言葉だ。「ミチンマッ(미친맛)」——直訳すれば「狂った味」。想像を絶するほど美味しい料理に出会った時、若者たちは半ば呆れ顔でこの言葉を漏らす。
スラングの進化は止まらない。かつてSNSを席巻した「JMT(ゾーンマッテン)」の元となった「ゾーンマッ(존맛)」も、現在ではよりニュアンスを深めたバリエーションで定着している。「本当に美味しい」をはるかに超えた「ヤバい美味さ」を表現したい時、この手の俗語は若者文化の強力なルポルタージュとなる。
ただし使い場所には注意が必要だ。格式高いレストランや年配の店主に対してスラングを投げかけるのは避けたほうが無難だ。ストリートフードや地元のローカル居酒屋(ポチャ)で、同世代の仲間と熱気を共有するアイテムとして使いこなすのがストリートの流儀である。