「ジャニーズのアイドルがテレビ画面でスッポンポンになる」という前代未聞の映像は、放送当時のお茶の間に強烈な激震を走らせました。フジテレビ系特番『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP ジャニーズが全裸になっちゃった!SP』で、水着が水に溶けてまさかの全裸状態に追い込まれた菊池風磨。事務所関係者やスタッフが凍りつくなか、彼は股間を両手で隠しながらカメラに向かって吠え続けました。
なぜ、若手トップアイドルとしてCDデビューを果たし、将来を嘱望されていた彼がここまで「NGなし」の姿勢を貫いたのか。当時のドキュメンタリー番組やインタビュー手記で語られた発言を紐解くと、そこには痛切なまでの現状打破への危機感が存在していました。デビュー初期のSexy Zoneは華々しい王道アイドルとして売り出されたものの、個々の知名度やグループとしての爆発的なブレイクという壁にぶつかっていました。「カッコつけるだけでは、テレビの外の一般層には届かない」「誰かが泥を被ってでもグループの名前を広げなければならない」という切実な焦燥感です。
「恥ずかしいというプライドよりも、自分たちの存在を知ってもらえない悔しさのほうが何倍も勝っていた」。公の場で菊池がそう述懐した通り、彼の裸解禁は単なる投げやりなウケ狙いではなく、退路を断った捨て身のセルフプロデュース戦略でした。結果として、この捨て身の覚悟が老若男女問わない国民的認知度を一気に引き寄せることになります。