空き地署……もとい、湾岸署の熱血刑事・青島俊作を演じた織田裕二と、キャリア官僚として警視庁組織の上層部で葛藤する室井慎次を演じた柳葉敏郎。この二人の化学反応こそが、ドラマ最大の推進力だった。
当時は現場で「役柄上の対立をリアルに保つため、撮影現場でも会話を交わさなかった」という不仲・確執説がスポーツ紙や週刊誌を賑わせた。だが、後年になって明かされた舞台裏は少し異なる。現場叩き上げの熱量と、官僚組織の冷徹な空気感。演者としての互いの矜持がぶつかり合った結果の「心地よい緊張感」だったのだ。妥協を許さないプロ同士の攻防が、スクリーン越しに火花を散らしていた。