現場の強い思いがある一方で、行政側の予算編成は平坦ではない。旭川市役所が管轄する旭山動物園施設整備事業のフレームワークにおいては、予算の配分を巡り多角的な議論が交わされてきた。展示施設の新設や修繕に資金が集中しやすい中、バックヤードに位置する焼却設備の更新は後回しにされがちな傾向があったためだ。
しかし、環境負荷軽減を求める地域住民の要求と、自治体としてのコンプライアンス遵守は待ったなしの状況を迎えた。市は限られた財政資源の中から環境対策費を捻出し、中長期的な施設整備計画の中核として焼却炉の全面改修を位置づけるに至った。財政健全性と環境インフラ整備のバランスをどう取るか、行政の手腕が試されている。