ゲレンデを去った彼女が足を踏み入れたのは、さらなる荒波が狂い咲く芸能界だった。キャバクラ勤務、過激な写真集の出版、セクシー女優への転身。次々と発表されるセンセーショナルな話題は、テレビや週刊誌などのニュース・報道で連日トップニュースとして扱われた。
世間は面白おかしく彼女の「転落」を消費した。だが、その過激な行動の裏側にあったのは、居場所を失い、自らの存在価値を模索し続ける一人の人間の叫びだ。バッシングの風が吹き荒れる中、世間が作り上げた虚像と本当の自分との乖離に、彼女はずっと苦しみ続けていた。