藤岡の演じた忠勝が爆発的な反響を呼んだ金字塔といえば、NHK大河ドラマ『真田丸』だ。三谷幸喜が手掛けたコミカルさと人間味が交錯する劇中において、藤岡演じる忠勝は揺るぎない「武の象徴」として圧倒的な異彩を放っていた。
娘・小松姫を真田信幸へ嫁がせる際の葛藤や、娘婿に対する威圧感たっぷりの愛憎交じる振る舞いは、視聴者の間で大きな話題を呼んだ。現場では、指示された動きをこなすだけでなく、長年自身が培ってきた武道の所作を自然と役に落とし込んでいたという。本物の武士が持つ気迫と、親としての泥臭い情愛。その二面性を完璧に同居させた演技は、制作陣を大いに驚かせた。