芸能界の華々しい成功とは対照的に、一般社会における1985年生まれの現実は、日本社会が抱える構造的な歪みを色濃く反映しています。2026年現在、満40歳から41歳となった彼らは、管理職への昇進、住宅ローンの返済、子育てや親の介護といった問題が一度に押し寄せる「40代の壁」の渦中にいます。
大卒者であれば、彼らが労働市場に出たのは2008年春。就職活動時期は景気の小回復局面だったものの、入社直後の秋にはリーマンショックが世界中を襲い、多くの同期がリストラや採用抑制の直撃を受けました。「就職氷河期」の余波を色濃く残した雇用環境に放り込まれ、非正規雇用の拡大や昇給の停止を肌身で味わってきた世代です。
関連省庁の公的統計から、40代前半(40〜44歳)に該当する現在の生活実態を浮き彫りにしたデータが以下の通りです。
国税庁の「民間給与実態統計調査」や総務省の「国勢調査」の最新動向を突き合わせると、世代内の格差が極めて激しいことが浮き彫りになります。新卒時の就職環境に恵まれ、大手ITや金融で年収1,000万円超を稼ぎ出す層がいる一方で、就職難のあおりで非正規雇用にとどまった層は手取り20万円台前半から抜け出せないケースも珍しくありません。この「勝ち組と負け組の固定化」が、当事者たちの口から「自分たちの世代はやばい」と漏れ出る切実な背景となっています。