検索エンジンやSNSで八村塁選手を調べると、「身長 サバ読み」「実は200cmない?」といった噂を目にすることがあります。結論から言えば、八村選手が意図的に身長をサバ読みした事実は一切ありません。数値のズレが生じたのには、バスケットボール界特有の2つの明確な構造的要因があります。
第1の要因は、「高校時代から大学時代にかけての成長推移」です。宮城県の名門・明成高校(現・仙台大学附属明成高校)に入学した当時の八村選手は約190cmでした。その後、高校3年間で197cm、199cmと急激に背が伸び、米ゴンザガ大学への進学時点では201cm〜203cmへと到達しました。国内メディアの取材時期によって「197cm」「199cm」「203cm」「205cm」と異なる数字が報じられたため、ファンの間で困惑が生じました。
第2の決定的な要因が、「2019-2026シーズンにおけるNBA公式測定ルールの厳格化」です。従来のNBAでは各チームの自己申告やシューズ着用での測定値が容認されており、多くの選手が実寸より1〜2インチ高めに登録されていました。しかし、2019年秋にNBAコミッショナーのアダム・シルバー氏主導のもと、「チームドクター立ち会いによる素足での厳格な再計測」が義務付けられました。この改定によってリーグ全体の登録身長が1〜2インチ下方修正され、八村選手も「シューズ込みの205cm表記」から「公式203cm(実寸201.3cm基準)」へと整理された経緯があります。