物流業界を揺るがした労働時間規制の強化から2年。長距離輸送の停滞を救ったのは、道路インフラと車両技術の融合だった。夜間帯を中心に、主要メーカーや大手物流会社が共同で実証を重ねてきた「レベル4相当の自動運転・隊列走行」が、宇都宮ICから仙台宮城IC間などの指定レーンで本格的な商業運用に入っている。
深夜2時、黒磯板室IC付近のサグ部(下り坂から上り坂への切り替わり目)を通過する大型トラック群を観察すると、一定の車間距離を正確に保ちながらスムーズに登坂していく。人間ドライバー特有の無意識な速度低下(サグ渋滞)が発生しないため、通過速度は驚くほど安定している。沿線の主要拠点では、高速道路上の自動運転区間と一般道の有人運転区間をスムーズに引き継ぐ「中継バンプ」の稼働率がピークを迎えており、ドライバーの拘束時間削減と輸送効率向上を両立させる先進モデルとして全国の注目を集めている。