ファンが最も気になる疑問のひとつが、「リングはどこまでの関係者に配られるのか」という点です。実は、NBA機構自体がリングの製作費を負担したり、受取人を一元管理したりしているわけではありません。費用の全額を球団オーナーがポケットマネーで支払い、NBAチャンピオンリングの配布基準も各球団の裁量で決定されます。
登録選手やヘッドコーチ、アシスタントコーチ、ゼネラルマネージャー(GM)などの主要首脳陣に配られるのは当然ですが、チームスタッフの配布条件には球団ごとの文化や予算が色濃く反映されます。トレーナー、理学療法士、データアナリストはもちろん、広報担当や遠征用具のマネージャー、さらにはホームアリーナの警備員や清掃スタッフにまで感謝の印としてリングを贈呈したオーナーの美談も過去に話題となりました。
ただし、全員に選手と全く同じ仕様の最高級リング(通称「Tier 1 / Aリング」)が配られるわけではありません。一般スタッフには石のグレードや素材を抑えた「Tier 2(Bリング)」や「Tier 3」といったセカンドモデルが用意されるケースが一般的です。また、シーズン途中にトレードや解雇でチームを去った選手に対しても、球団はリングを贈る権利を持っており、受け取るか辞退するかは選手個人の判断に委ねられます。